弊所、採択率は98%
先日経済産業省より、新たな経済政策の発表がありました。
4月以降各種の補助金が拡充されるようです。
詳細はまだ発表になっていませんが以下の内容になるようです。
〇小規模持続化補助金
一般枠(50万)に加え、
賃上げ枠、事業拡大枠→200万
新陳代謝枠(創業、事業継承)→200万
インボイス事業者枠→100万
創業時から使えるため、かなり注目です。
今回は、この持続化補助金を採択させる事業計画書の書き方をご説明していきます。
小規模企業持続化補助金事業計画書の作成方法&ポイント
小規模企業持続化補助金申請書類の中心となる事業計画書の作成について解説します。
事業計画書は、A4サイズ5枚以内と決められているだけで、特に様式は定められていません。公募要領には記載事項が列挙されているだけなので、どういったことを書いたら良いか戸惑われるかもしれません。
以下、記入すべき事柄を解説していきます。
〇全体は4部構成
〇まず、事業計画書は大きく4つに分かれます。
- 補助事業の具体的な取組
- 将来の展望
- 本事業で取得する主な資産
- 収益計画
これらの内容を5枚以内にまとめる必要があります。補助事業の具体的な取組と将来の展望を合わせて4枚程度、本事業で取得する主な資産、収益計画で1枚ずつ程度の配分でしょう。
5枚というと多く思われるかもしれませんが、写真や図表も盛り込み事業再構築の投資内容を詳細に記述していくと、あっという間に規定枚数を超えてしまいます。特定の項目に記述が偏りすぎないようバランス良く書いていく必要があります。
以下、記載項目について審査項目とも関連づけながら見ていきましょう。
詳細な構成
- 補助事業の具体的取組内容
- 本計画について
(ア) 本計画の概要
(イ) 要件確認
- 自社の概要
(ア) 現在までの経緯
① 代表者略歴
② 企業の沿革
(イ) 事業の紹介
① 主な事業(当社の概要)■ビジネスモデル俯瞰図
② 経営理念・ビジョン
③ 事業へのこだわり・モットー(当社のこれまでの強み
(ウ) コロナの影響
① サプライチェーンへの影響
② 今後の見通し
- 外部環境
(ア) 市場動向
(イ) 国内動向
内部環境
(ア) 人材面
(イ) 設備面
(ウ) 財務面での優位性
(エ) 情報活用の優位性
(オ) 品質・価格・納期の優位性
- 今後の事業展開
(ア) SWOT分析
(イ) 今後の事業の方向性(クロスSWOT)
(ウ)事業再構築の具体的内容
- 将来の展望
- 新事業を取り巻く環境
(ア) 新事業の概要
(イ) 市場動向(市場ニーズと将来性)
2.新事業の戦略
(ア) 販売方法
(イ) 新規性
(ウ) 成長可能性及び実現可能性
(エ)本事業の実施上の課題と解決方法
(オ)選択と集中・リソースの最適化
(カ)優位性
本事業で取得する主な資産
- 取得予定の資産
- 経費明細
III. 収益計画
- 事業部門別シミュレーション (単位:千円)
- 全事業収支シミュレーション
- 資金調達計画
- 今後のスケジュール
(ア)事業実施スケジュール
(イ) 人材・事務処理能力
- 新事業を展開する上での課題
- 新事業がもたらす効果
【雇用創出】
【デジタル技術】
※過去の採択結果を受けて、これを入れると採択率が飛躍的に上がるのが、競合との比較表です。
もし雛形をほしい方は弊所へお問い合わせください。
ポイント1
一つ目は
既存事業における売上の減少が著しいなど、新型コロナウイルスの影響で深刻な被害が生じており、事業再構築を行う必要性や緊要性が高いか。
これを明確に言葉にしてアピールしていきます。
二つ目は
これはもうはやマストですね。SWOT分析です。
ここが綺麗にまとまってないと採択を遠のきます。
〇
特に自社の強みを、より具体的に書きます。
自社の強み、弱み、機会、脅威を書きます。いわゆるSWOT分析です。
審査項目に「市場ニーズや自社の強みを踏まえ、「選択と集中」を戦略的に組み合わせること」とありますので、自社の強みと機会を生かし、弱みを補助事業で解決するというストーリーを意識しましょう。
例えば、弱みは再構築に必要な設備を有しないことなど、補助事業で解決できる内容とすればストーリーの流れが作りやすくなるでしょう。
ポイント2
審査項目(再構築点)
2つ目は
自社の抱える課題
コロナ禍の影響だけでなく、コロナ前から抱えていた課題も含めて自社の課題を分析しましょう。補助事業で課題を解決するという視点が大切です。
ポイント③
審査項目(再構築点)
3つ目は
本題です。ここが抽象的だと、まず不採択です。
補助事業の具体的な内容
続いて、補助事業の具体的な取組内容を記載します。スケジュールや役割分担など実施体制も併せて記載します。ここで重要なポイントは以下の点です。
- 自社の強みを活かし、既存事業とのシナジー効果が見込まれるか
- 競合と比較した優位性
- 実現可能性
特に、実現可能性は重要なポイントです。事業再構築補助事業で取り組むのは新規事業が中心になりますが、これまでの類似の経験など、十分に実現できるだけの根拠をしっかり記載するようにしましょう。
また購、入予定の機械写真や改装予定の図面などを申請書上に盛り込み、できるだけ具体的なイメージが審査員に伝わるようにしましょう
ポイント4
4つ目は
★助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、かつ、事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か。補助事業の課題が明確になっており、その課題の解決方法が明確かつ妥当か。
★補助事業として費用対効果(補助金の投入額に対して増額が想定される付加価値額の規模、生産性の向上、その実現性等)が高いか。その際、現在の自社の人材、技術・ノウハウ等の強みを活用することや既存事業とのシナジー効果が期待されること等により、効果的な取組となっているか。
★先端的なデジタル技術の活用、新しいビジネスモデルの構築等を通じて、地域のイノベーションに貢献し得る事業か。
★新型コロナウイルスが事業環境に与える影響を乗り越えて V 字回復を達成するために有効な投資内容となっているか。
★地域の特性を活かして高い付加価値を創出し、地域の事業者等に対する経済的波及効果を及ぼすことにより雇用の創出や地域の経済成長を牽引する事業となることが期待できるか。
まとめ
おそらく、上記にご説明してきた内容に、SDGSやイノベーション、DXの要素が加わり、100点の事業計画書になります。
ちなみに弊所は、現在累計80社以上の支援をしてきておりますが、
98%の確率で採択されております。
ぜひ、この機会にお問い合わせください。